「――…って遥陽が言ってたよ」



 翌日の昼休み。



 私と結月は中庭でランチタイム。


 私は昨日聞いた、遥陽の好きな人がいるかどうかと好きな人のタイプを結月に教えた。


 言い終えて、私はタコさんウインナーを食べた。





「眞田くんって好きな人いるんだぁ。好きなタイプって、いつも笑顔な子かぁ」



 ポ~と頬を赤く染めながら、空を見上げる結月。



 おーい、と私は結月の顔の前で手を振るが、気づいてないみたい。


 …だめじゃこりゃ。完璧、飛んでるわ。





「誰だろ、好きな人…」



「結月かもよ?」



「うー、そんなこと言わないでよ。期待しちゃうじゃん」



「期待してもいいんじゃない?期待するだけなら…許されるでしょ」



「でも、フラれたときが辛くなるじゃん!」