「…でも、頑張る!茜に先越されて悔しいけど」



「私だって恋くらいしてるんだからね?」



「あたし、もっと眞田くんと仲良くなって…告白する!」




 まだ遥陽の想いを知らないけど…


 うまくいくと思うんだ、きっと。




 だから少しでも私の存在が、結月の背中を押せたらなって思うんだ。




 結月、頑張れ。

 頑張って、…両思いになってね。





「そこで、茜!お願いがあるんだけど」


「なに?」



「眞田くんの情報いろいろ教えて!?」



「好きなタイプとか知らないよ?」


 前、予想は言ったけど…。



「じゃあ聞いて!お願い!!」


 こんなにお願いしてくるなんて……本当に好きなんだね。




「わかった。その代わり、今日の放課後お喋り会はなしにして駅前のクレープ屋行こ。そこのクレープ奢ってよ」