「――ごめん。茜、あたし…!」
「え?なんで謝るの?」
「あたし、また関係を複雑にするようなことしちゃったの!」
ごめん。
あたしはもう一度謝り、俯いた。
「夏休みの時、言っちゃったの。眞田くんに……『茜は眞田くんが好き』ってこと言っちゃったの。
あたし、茜に幸せになってほしくて……ううん。茜と真正面から恋のライバルとして戦いたくて、言っちゃったの」
あの時、言わなければ。
あの時、…眞田くんに茜の想いを教えなければ。
こんな複雑なことに、ならなかったのに。
「ごめん。…茜の気持ち、茜自身にきちんと聞いておけばよかった。憶測だけで話さなきゃよかった……」
「結月……」
あたしのせいだ。あたしが、茜の気持ちを勝手に眞田くんに教えたから……バチが当たったんだ。
親友の茜に、ひどいことした。



