純愛関係図―It is not love―






「本当はね……結月が『遥陽のことが好き』って言ってくれたときは、私も遥陽のことが好きだと思ってた」




 思ってた?


 どういう意味?





「けどね、違ったの」


「…違った?」



「うん。遥陽とは幼馴染で、いっつもそばにいて、特別な存在だった。……私はその“特別”を恋愛の好きと勘違いしてたの」




 勘違い?…え?

 茜の言葉に、頭がついていかない。




「幼馴染に対する“好き”を、恋愛の“好き”と勘違いしてた。そのことに気づいたのは最近で、夏祭りの時、矢崎に好きって言うつもりだった」



「え?矢崎くんのこと、本当に好きなの?」




 また勘違いしてるんじゃないの?


 ギュッと、茜の手を包んでいた手に、力が入る。






「…うん。本当の本当に、恋愛感情として好きなの。大好きなの。……矢崎のこと、好きになっちゃったの」





 柔らかく微笑む茜の表情を見て、手の力が弱まった。


 …本当に、好きなんだね。



 茜を見て、素直に思った。