デートしたあの日は、抱きしめるだけで想いを伝えることはできなかった。


 恥ずかしさもあったけど、まだ自信が持てなかったから。




 本当に恋なのかな。


 また勘違いしてるだけじゃないのかな。




 そんな不安が心の中にあったから…。





 でも今ははっきりとわかる。


 曖昧な気持ちじゃない。本当に恋なんだって。




 矢崎のことが、大好きなんだって。



 不安も何もない。

 心にあるのは、やっとわかった恋情だけ。





 矢崎……。


 君に、「好き」って言いたい。



 そしてまた、あの温もりを感じたい………。






 6時まで待てないよ。早く時間進まないかな。


 早く矢崎に会いたい。顔が見たい。声が聞きたい。





 心いっぱいに広がる甘い気持ち。


 私、重症だなぁ。……矢崎が好きすぎて、矢崎のことしか考えられない。