朝目覚めると、お約束のように姿を消していた。 そんなもんだ。 別になんの感傷も無い。 いつもどおり身支度をして会社へ出かけ、仕事をこなし、コンビニ弁当片手に我が城へ帰る。 玄関前に来て気付く。 猫が戻ってきていた…… 大きなショルダーバッグを肩にかけて、私の姿を目に留めて嬉しそうに笑った。