「小ー夏ちゃん!!」 私の名前を呼びながら部屋に入ってくる七世。 『小夏ちゃん』って呼ばれるなんてめずらしい。 私の経験上この時の七世は、何か企んでいる時の七世だ。 「…お金なら貸さないよ?」 「違ぇし。」 「じゃあ…何?」 私がそう言うと 七世は、顔の前で両手を合わせた格好で 「小夏…お願い!!オレの友達に会ってほしいんだ!!」 って頼み込んできた。