・・・ああ、もう! 迷う暇はないな、今は。 「ごめんね、失礼しま~す」 そっと声をかけて、私は人の腕を自分の肩にかけた。 ゆっくり立ち上がる。 この人、彼だ。 見たことないけど。 私はこけないよう気を付けながら、彼を保健室に運ぶ。 「失礼しま~す」 「どうぞ。どうしたの?」 優しそうな保健の先生。 良かった。