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「驚きましたよ。日下さんいるなんて思いませんでしたから」
ハハハッと楽しそうに笑う優斗くん。
「笑わないでよぉ・・・」
「別に良いじゃないですか」
まだ笑う優斗くんを見ながら、私は運ばれてきたオレンジジュースに口をつけた。
ここは、空港内の小さな喫茶店。
人が少ないから、ここに入ろうと決めた。
「学校、大丈夫なんですか?」
「大丈夫・・・じゃないかも」
「よくサボりますねぇ。
良いですよ、また今度勉強教えます」
「本当!?ありがとう、優斗くん」
「・・・あの、どうしていきなり呼び方が変わったんですか?
前、僕のことは名字で呼んでいましたよね?」
「んーと・・・なんでだろ?」
「無意識だったって言うことで捉えておきます」
呆れたように溜息をついた優斗くんだけど、その顔は凄く優しい。


