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空港は思ったよりも広く、方向音痴の私はすぐに迷子になった。
・・・優斗くん、どこ・・・・?
『3時発、アメリカ行きの航空機は、3番ゲートでお待ちください』
・・・3時発、アメリカ行き!?
私は急いで3番ゲートに向かった。
3番ゲートには多くの人が集まり、その中からたった1人を探すのは、難しい。
「優斗くんっ・・・ゆうと・・・ゆうっ・・・!!」
こらえきれず、涙があふれた。
気が付かなかったよ・・・今まで。
自分の中に、こんな感情があるなんて。
そして、気が付いた。
こんなに泣くほど、私は優斗くんが好きなんだ。
好きな人を思うほど、泣けるんだね・・・!


