☆☆☆



 空港は思ったよりも広く、方向音痴の私はすぐに迷子になった。


 ・・・優斗くん、どこ・・・・?





『3時発、アメリカ行きの航空機は、3番ゲートでお待ちください』



 ・・・3時発、アメリカ行き!?


 私は急いで3番ゲートに向かった。







 3番ゲートには多くの人が集まり、その中からたった1人を探すのは、難しい。



「優斗くんっ・・・ゆうと・・・ゆうっ・・・!!」



 こらえきれず、涙があふれた。



 気が付かなかったよ・・・今まで。


 自分の中に、こんな感情があるなんて。



 


 そして、気が付いた。


 こんなに泣くほど、私は優斗くんが好きなんだ。



 好きな人を思うほど、泣けるんだね・・・!