2人のユウト





 私は好奇心に負けられず、こっそり水門くんを追いかけることに決めた。


 好奇心は、小説家や漫画家など、そういった職業の人は皆持っている病だと思う。


 



 私はこっそりと、リビングにいるであろう水門くんと私の両親を見た。




「こんにちは」


「あらぁ~水門くん」


「・・・」



 明るく返事をするお母さんに、無口なお父さん。



「水門くんって、幸菜の彼氏なの?」



 お母さん!?


 何恥ずかしいこと聞いてんの!?



「いえ、別にそういう関係ではありません。
友達ですよ」



「そうなの?つまらないわね」



 何期待しているんだか、お母さんは。



「でも僕は好きですよ、日下さんのこと」



 ・・・はい?


 え?






 えええぇぇぇぇぇぇえええええ!?!?