2人のユウト





 はああああぁぁぁぁ!?



 好き!?


 私が!?



 水門くんのことを!?




「な、ななな何をい、いいい言うんですか!?!?」



「動揺しすぎ。
少し落ち着きなさい」




 落ち着いていられるかああぁぁ!!




「ユキに落ち着くのは無理そうね」



 ひ、酷いです・・・灯さん。



「だって本当のことでしょう?」




 ひ、否定出来ないのが悔しいです・・・。




「ユキは水門くんが好きだから、そうやって悲しんだり心配するんでしょう?
泣きたくなるのも恋には多いことよ」



 そうなの?


 私の本の主人公、皆泣かないよ?



 恋していないからかな?