2人のユウト





「そういえば水門くん。眼鏡返すね」



「え?」



 急いで目の辺りを触る。


 あ、眼鏡かけていない。


 さっき殴られた時にとれたんだ。


 気づかないとは・・・。



 自分、鈍感だなぁ・・・。



「はい、どうぞ。

・・・あれ?」



 ・・・何か嫌な予感。



「この眼鏡・・・」



 僕の眼鏡を自分の顔の前に持って行く日下さん。


 ・・・ばれたな。



「ダテ?」



 ほら、ばれた。


 まぁ時間の問題だとは思っていたけど。



「水門くん、ダテの眼鏡かけているの?」



「えぇ・・・まぁ・・・・」