2人のユウト




ドカッ



 鈍い音が、辺りに響く。





 って、え?


 何の音?



 思わずつぶってしまった目を開くと。






 足元に見覚えのある眼鏡が落ちていた。


 この眼鏡・・・水門くんの?





 水門くんを見ると、さっきみたいに俯いていた。


 落ちていた眼鏡・・・俯いた水門くん・・・。






 もしかして水門くん殴られたの!?



 その思いを裏付けるように、チャラ男が笑っている。



「偉そうなこと言うからだ。
自分の運命を恨むんだな!」



 そう言いながら笑うチャラ男。



 これはもう一発殴りそうな勢いだ。