2人のユウト





「こんな細い体して、何であんなに入るんだか」



「ん?何か言った?」



「何でもねーよ。
じゃ、またジェットコースター乗るかー」



「また乗るの!?
私絶叫系苦手なんだけどー」



「我が儘言うなー。
ほら行くぞー」



 がしっと掴まれる手。






 って、手!手!!


 何さりげなく掴んでいるんだよーこいつはー!





「何?そんなに絶叫系苦手?」



「違います!
どうしてそんなに軽々しく手をっ・・・!」



「あ?いや、別に普通だろ。
ここはカップルの名所だし。
手繋がない方が目立つと思うんだけど?」



「わ、私は男なんて好きじゃないです!
どうして私のこと、彼女なんて言ったんですか!?」




 忘れていたけど、聞いとかないと。



 テストに出そうなほど、大切なことだからね!