そんなある日、学校が終り外に出ると・・・

見覚えのある車が学校の前に止まっていた。

・・・?シンゴ?

連絡が取れないから学校まできたのだ。

私は有美と話しながら歩いていた。

すると有美が

 「さや。シンゴ君じゃない?喧嘩してるんでしょ?
  わざわざ来てくれるなんて~幸せモノ!」

 「何言ってんの?」と私は笑った。

 「行ってきなよ!仲直りしといで♪最近元気なかったし明日ゎ元気な顔で来てよね~!」

と、有美が言う。
 ありがとう。有美・・その有美の優しさが嬉しかった!

 「有美。ありがとう!大好きだよ!」

なんて笑いながらシンゴの車に向かって走っていった。



・・・でも、どんな顔して逢えば?何を話せば・・・

とにかく謝らなきゃ!!



車に乗り込む。

 「・・・シンゴ。ゴメン。」
シンゴは黙ったまま。運転をし始める。

 「シンゴ?怒ってる・・・?怒ってるよね。ごめんなさい。
  意地張って・・ごめんなさい。」

私は泣いていた。ごめんなさい。 そう言いながら・・・


シンゴが口を開いた。
 「さや。もういいよ。俺怒ってないから。今こうやってさやは泣いてる。
  心から。だからもういいよ。仲直りな!」

そういって優しく頭を撫でてくれた。

私はシンゴの優しさに更に号泣した。