あー、ヤバイ。
俺、本当に我慢出来るのだろうか。
手を出さないって決めてるのにな。
「今日、泊まりに来いよ」
今日は一緒にいたい。
抱けなくても、隣りにいてくれるだけでいいから。
恵里奈はコクンと恥ずかしそうに頷くと、すぐに満面の笑顔を浮かべた。
「っっ!」
こいつ、誘ってんのか?
天然か?
そんな顔されたら、必死で我慢してんのに…っ!
キスしようにも…
カフェの窓に目を向ける。
目をキラキラ輝かせるハルと柚姫ちゃんが中から覗いてるし、そもそも並んでる客も数人いる。
未だに俺の苦悩に気付いてない様子の恵里奈。
くそっ、覚えてろよ?
お前を抱く日が来たら、容赦しねぇからな。
恵里奈の額にデコピンを食らわす。
「痛っ!何するんですか!」
「恵里奈が悪い」
「私、何もしてないですよー!」
「鈍感、天然、馬鹿」
「あー!馬鹿って言いましたね⁉︎鈍感と天然は良いとしても馬鹿は聞き捨てなりません」

