恵里奈と付き合い始めて、早2ヶ月。
昨日初めて恵里奈がうちに泊まりに来た。


まだ泊まりなんて早いとは思ったが、俺自身一緒にいたかったし。

『今日は帰りたく、ない…』

デートの帰り、そんなことを言われたら帰したくなくなる。


もちろん、何もしてないしするつもりもない。

大事にしたいんだ、恵里奈のこと。

まだ高校生の恵里奈。
俺の欲望で抱いたりなんて出来ない。

本当は心だけじゃなく、身体も、恵里奈の全てを俺のものにしたいけど。

この先、時間はたっぷりある。
俺はこいつを一生離すつもりなんてないんだから。


昨晩は、ホント長い一夜だった。
隣りで愛しい女が、無防備な姿で寝ていて。
時折、俺の腕に頬をなすりつけてくる。

滑らかな肌は俺を刺激して、その度にむくっと起きた欲望を抑え込むのに必死だった。


なのに、こいつは…
天然なのか、計算なのか。
恵里奈に限っては前者だと思うが。

長い長い夜の戦いが終わった今も、俺を誘惑する。