その悲しい目の真意は何?
まさか、もう会えないだなんて言わないよね?

不安に押し潰されそうで、そこに立ってるのもやっとだった。



結局、先輩に電話が繋がらないまま、学園祭から三日後。

部活が終わり瀬奈と駅で別れると、オアシス・カフェがある駅で下車した。
その足で、メインストリートを進む。

緊張で、心臓が激しく音を立てる。


この三日、冷静になって考えた。
確かに学園祭の時、先輩と彼女のツーショットを初めて見た私は動揺して冷静じゃなかった。

先輩のことは好き。

だけど、並木さんの言う通り、現実を見なきゃいけない。
いつまでも逃げてるわけにはいかないんだ。

先輩の答えはもう出てる。
この三日、ずっと電源を切っていて連絡がつかないのが何よりの証拠。

あとは私がはっきりと決断するだけ。


とりあえず、並木さんに早くこの前のことを謝りたかった。

並木さんがああやってきつく言ってくれたから、冷静になって考えることが出来たんだと思う。