「お前が持っているその刀。それには不思議な力がある」


そういえば刀をもらったときおじさんが言ってたような....


「その刀はね、自ら主人を選ぶの。その刀を抜くことが出来た人こそが刀の主人。そして刀は主人の願いを何でも一つだけ叶えてくれるのよ」


『そうなの....?』


「そうだ。お前は選ばれたんだ」


「だからあなたが沖田さんの所へ戻りたいと思っているのならばその刀に願いなさい」


総司の所へ戻れるの....?


『でも、お父さんとお母さんは....?』


「私達は戻れないわ」


『そんな....せっかくまた会えたのにもう会えなくなるの....?』


私がそう言うと二人は優しく微笑んだ