ー浅葱色に染まるー



『なんで....なんで生きることを諦めるの!?本当は生きたいんでしょ!?なら簡単に諦めないでよ!生きたいって言ってよ!!!私は総司に幸せになってほしい!生きてて欲しい!!!』


私は総司の着物を掴んで泣きながら言った


すると総司は泣きそうな顔をした


「本当は生きたいよ!やり残したことだってたくさんある!だけど!労咳は不治の病だよ!?治る筈ない!」


『治るよ!絶対治る!だから私を信じて....!』


そう言って私は総司を強く抱きしめた


「ありがとう....七世....ごめんね」


『謝らなくていい....生きたいと言ってくれた。それだけで充分だから....』


「七世にはかなわないな 」


そう言う総司の声は穏やかだった