未来へ帰りたい?そんなわけ無い....
『私は未来へは帰らない。どうせ向こうには何も残っていないし、私を心配してくれる人もいない。帰る理由が何もない』
「何も残って....ない?どういうことなんだ?両親はいるんじゃねぇのか....?」
『いないよ。私の両親はもう死んでる』
「ッすまない....」
『いいんだよ、土方。気にしなくて。私が言ってなかったのが悪いし....』
「では君は今までどうやって暮らしてきたんだ....?」
『....一人で、両親が残してくれたお金で生活してきた。でもそのお金ももう底をつきたがな。それに家もなくなってさ....これからどうしようかなって思ってた時にこの時代に来てしまったんだ』
「そう....だったのか」
「グスッ....黒月くん!今まで大変だっただろう!一人でよく頑張ってきたな!」
『いや、そんな....ていうか近藤さん何で泣いて....』

