遠い昔。



まだ死神が存在していた頃、東の森でひとりの死神が人間に捕まりました。



すぐさま鳥籠という名の冷たい檻の中へ幽閉されてしまいます。






死神は全身をすっぽりと紺碧のローブで覆い、顔は見えません。



死神はただじっとしていました。