どうしようかと悩んだが、自動ドアの前で突っ立っているワケにはいかない。


あたしは美影と白堵に「わかったわかった」と、小声で言い、少し離れた雑誌売り場まで移動した。


「なによ、どうしたの?」


しゃがみ込んでそう聞くと、「俺たちを、外へ出してくれないか?」と、美影が突然そんなことを言い出したのだ。


あたしは驚いて目を見開く。


「外? なんで?」