なにか悪いものでも食べてしまっただろうか?


頭をぶつけたり、派手に転んだことはあっただろうか?


それとも、知らない間に誰かに催眠術をかけられちゃったとか!?


ここ最近の自分の行動を思い起こしてみるけれど、思い当たる出来事なんてどこにもなくて、あたしは眉間にシワをよせた。


「そんなに考え込まなくてもいいじゃん。僕、月奈と話せてうれしいよ?」


スラッとそんなことを言われて、あたしの頬は熱くなる。