美影が、あたしの右肩に飛び乗ってきた。


「菜戯の言うとおり、石にヒントがあるかもしれねぇ」


その言葉にうながされ、あたしはまた石に目を落とした。


石は相変わらずに綺麗輝き、パソコンの光で眩しいくらいだった。


でも、特に気になる個所はない。


「ヒントは見当たらないけど、でも……重要なものであることは、確かかもしれないわね」


そう言い、あたしはあの童話を思い出していたのだった。