でも……。


あたしは4人の妖精たちを見回して、自分がずいぶん元気になっている事に気づいていた。


「本当に、大丈夫だよ。みんながいてくれて、元気をくれるから」


「……そっか」


陽菜ちゃんは、少し切なそうな表情を浮かべた。


そして、また口を開いた。


「できたら、月奈には妖精に頼らない生活をしてほしいって、思っているよ?」


「え……?」


「妖精に元気をもらうのはわかるけれど、妖精を見ることができない人たちは、どうにか自分の力で元気を出すの。


だから、自分の力で困難を抜け出す努力も、忘れないでね?」