「なんだとは、何よ」


プッと頬を膨らませると、今度はしっかりを目を開けてあたしを見つめる美影。


すると、途端に飛び起きて「月奈!?」と、声をあげた。


「ひさしぶりだね」


ヒラヒラと手を振ると、美影はジャンプをしてあたしの肩に飛び乗った。


「俺のこと、見えるのか!?」


「見えるよ」


「俺の声、聞こえるのか!?」


「聞こえるよ」