「もちろんです! 妖精のお話、すごくよかったです」


「ありがとう。君も、妖精が見える?」


「はい。月奈と違って、今もちゃんと見えています」


「なるほど……」


美影白堵さんは呟くように言い、顎髭をさする。


「あ、あの。妖精について、もっと詳しく教えていただけませんか?」


あたしは、勇気を出して美影白堵さんへそう言った。


「もちろん。そのために、月奈さんへ返事を書いたんだからね。場所を、移動しようか」


そして、あたしたち3人はコンビニを出た。