美影白堵さんはそう言って、ぽりぽりと頭をかいた。


ん?


どういう意味かな?


首をかしげていると、「君は、随分と大人っぽい思考回路を持っているようだね」と、美影白堵さんが言う。


「大人っぽい……?」


どうしてそう思ったのかわからなくて、あたしは陽菜ちゃんと目を見交わせた。


「そちらは?」


「あ、お姉ちゃんです」


「鳥谷陽菜です」


「お姉さんか。はじめまして、僕の作品は読んでくれた?」