シュンッと、まるで叱られた子犬のように頭をたれる秋生さん。


その姿がかわいらしくて、あたしは思わず「ぷっ」と、噴き出してしまった。


「俺、真面目に謝っているんだけど?」


「ご、ごめん。でも、なんか可愛くて」


そう言って笑いをかみ殺していると、秋生さんが「笑うな!」と、言いながらあたしの頭をくしゃくしゃとなでた。


「やめてぇ! 髪の毛がグチャグチャになっちゃう」


「笑った罰」


そう言って、秋生さんはあたしの頭をなでていた手をスルッと肩へ回し、自然と抱き寄せられる格好になっていた。