「バイト先で何かあった?」


「……言っても、信じてくれないもん」


「言う前から決めつけれらちゃうなんて、お姉ちゃん悲しいな」


そう言って、陽菜ちゃんはちチラッとあたしを見た。


おいしそうなショウガ焼きの匂いがしてきて、あたしは火を止めた。


「言わなきゃだめ?」


「そうね」


「笑わない?」


「誓う」