羽菜との電話を切ろうとして、突然、
後ろから誰かに抱きつかれた。
驚いて、顔だけ後ろに向けると、抱きついていたのは、
多田さんだった。
「多田さん、どうしたんだ?」
施主とのトラブルで、話しの中に加わっていて、何とかオレの説得で、
施主は納得。今後の事を、多田さんと話し合っている間に、
オレは羽菜に電話をかけていた。
まだ、電話は切られていないのに、多田さんに抱きつかれ、
携帯を落としてしまい、切ったかどうかも分からないまま、
多田さんに問いかけていた。
多田さんは泣いていて、オレは何とか泣き止まそうと、
背中をトントンと叩いていた。
多田さんはオレに抱きついたまま、泣きながら話しはじめた。
「博さんが居てくれなかったら、私きっと、会社をクビになってました」
「・・・大げさだな」
「大げさじゃありません…博さんが説得してくれたから、施主さんも納得してくれたし。
私には博さんが、本当に必要な人です」
「オレにも、多田さんは必要な人だよ。
多田さんが居るから、大工も仕事を上手く進めるわけだし」
後ろから誰かに抱きつかれた。
驚いて、顔だけ後ろに向けると、抱きついていたのは、
多田さんだった。
「多田さん、どうしたんだ?」
施主とのトラブルで、話しの中に加わっていて、何とかオレの説得で、
施主は納得。今後の事を、多田さんと話し合っている間に、
オレは羽菜に電話をかけていた。
まだ、電話は切られていないのに、多田さんに抱きつかれ、
携帯を落としてしまい、切ったかどうかも分からないまま、
多田さんに問いかけていた。
多田さんは泣いていて、オレは何とか泣き止まそうと、
背中をトントンと叩いていた。
多田さんはオレに抱きついたまま、泣きながら話しはじめた。
「博さんが居てくれなかったら、私きっと、会社をクビになってました」
「・・・大げさだな」
「大げさじゃありません…博さんが説得してくれたから、施主さんも納得してくれたし。
私には博さんが、本当に必要な人です」
「オレにも、多田さんは必要な人だよ。
多田さんが居るから、大工も仕事を上手く進めるわけだし」