…今日は土曜日。今日1日頑張れば、明日は休みだ。
…嬉しいけど、また博さんに会えなくなる。
だから、今日はこの目にしっかり、博さんを焼き付けようと思う。
…今日は、やけに訪問件数が多い。
そのせいで、午後7時まで仕事が長引いた。
会社に電話したら、直帰していいとの事だったので、
私は博さんのいる現場に向かった。
…もう7時だ。仕事は終わって帰ってるかもしれない。
でも、奇跡的に仕事をしているかもしれない。
二つの思いを胸に、現場へと足を進めた。
…奇跡だ。現場にはまだ明かりが灯っている。
私は嬉しさのあまり、早足になった。
現場の前に着くと、作業中の男性が目に留まった。
…でも、振り返った男性は、博さんではなかった。
博さんと一緒に働いている若い男の子。
私は、博さんが居そうな場所を、目で探す。
「…貴女、この前の」
「・・・・どうも」
私に気付いてこっちに来た男性は、ニッコリ微笑んだ。
私は小さく会釈してそう言った。
…嬉しいけど、また博さんに会えなくなる。
だから、今日はこの目にしっかり、博さんを焼き付けようと思う。
…今日は、やけに訪問件数が多い。
そのせいで、午後7時まで仕事が長引いた。
会社に電話したら、直帰していいとの事だったので、
私は博さんのいる現場に向かった。
…もう7時だ。仕事は終わって帰ってるかもしれない。
でも、奇跡的に仕事をしているかもしれない。
二つの思いを胸に、現場へと足を進めた。
…奇跡だ。現場にはまだ明かりが灯っている。
私は嬉しさのあまり、早足になった。
現場の前に着くと、作業中の男性が目に留まった。
…でも、振り返った男性は、博さんではなかった。
博さんと一緒に働いている若い男の子。
私は、博さんが居そうな場所を、目で探す。
「…貴女、この前の」
「・・・・どうも」
私に気付いてこっちに来た男性は、ニッコリ微笑んだ。
私は小さく会釈してそう言った。