「博さん!!」
もう一度叫んだ私は、ソファーから飛び起きた。
・・・あれ?
目の前には、泣きべそかいた華が、博さんの腕に抱かれ、
私を見て驚いている。
「…どうした、羽菜?」
そう言って私の所まで早足で来た博さん。
私はギュッと博さんに抱きついた。
「私を一人にしないでください」
「・・・・」
「せっかくの結婚記念日なのに、私を一人にしないで」
華に負けないくらい泣きべそかいた顔で、博さんを見上げる。
・・・さっきのような、冷たい眼差しではなかった。
「…怖い夢でも見た?」
その言葉に、小さく頷いた。
それを見た博さんは小さく溜息をついて、困ったように笑った。
「結婚記念日だって言うのに、帰りが遅くなったせいだな。
ゴメンな…羽菜・・・
お詫びって言うんじゃないけど、これ・・・」
「・・・これ」
目の前に出された木箱。
バラの装飾が施された手作りの箱だった。
もう一度叫んだ私は、ソファーから飛び起きた。
・・・あれ?
目の前には、泣きべそかいた華が、博さんの腕に抱かれ、
私を見て驚いている。
「…どうした、羽菜?」
そう言って私の所まで早足で来た博さん。
私はギュッと博さんに抱きついた。
「私を一人にしないでください」
「・・・・」
「せっかくの結婚記念日なのに、私を一人にしないで」
華に負けないくらい泣きべそかいた顔で、博さんを見上げる。
・・・さっきのような、冷たい眼差しではなかった。
「…怖い夢でも見た?」
その言葉に、小さく頷いた。
それを見た博さんは小さく溜息をついて、困ったように笑った。
「結婚記念日だって言うのに、帰りが遅くなったせいだな。
ゴメンな…羽菜・・・
お詫びって言うんじゃないけど、これ・・・」
「・・・これ」
目の前に出された木箱。
バラの装飾が施された手作りの箱だった。

