・・・そして週末。

私は一人、病院を訪れていた。

「…洋二、どうして」

病院の前に、洋二が立っていて。


「…死人みたいな顔して。・・・一人じゃ、心細いだろ?」

そう言って洋二は笑った。


「心配ありがと。・・・でも、一人で大丈夫だから」

「バカ言え、そんな顔してないぞ。・・・ま、いいか。

オレが勝手に付いていくんだから」

そう言った洋二は、サッサと病院の中に入って行ってしまった。


私は溜息をつく。

…本当は、一人じゃ心細かった。

博さんに一緒に行ってほしかった。

でも、博さんには頼れなかった…変だよね。


・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・。


すべてを終えた私は、洋二と二人、病院から出てきた。

「…博さん」

「どうして岡田が一緒なんだ?」

ありえない状況に、3人が困惑する。