大工さんに恋していいですか?おまけ追加中

…博さんも揃ったところで、トイレやキッチン。

浴室など、水回りの物を決めた。

…あの家に似合う、素敵なデザインの物を決め、

博さんも私もご満悦。


「…ゴメン、これからまだ仕事があるから行くよ」

そう言って私の頭をポンと叩くと、急いで、現場に向かった。


「羽菜さんは、しっかり送り届けますから!」

多田さんの言葉に、博さんは笑顔で頷くと、


「すみません、お願いします」

そう言って車を出した。


「・・・ホント、慌ただしい人」

多田さんはそう言って溜息をついた。


「でも、来てくれて嬉しかったです・・・。

でも、仕事大丈夫でしょうか?」

心配してそう言うと、多田さんは微笑んだ。


「貴女も、前の現場での博さん見た事あるでしょう?」

多田さんの言葉に頷く。


「博さんは、誰もが認める最高の大工よ。

ちょっとやそっと現場を離れても、すぐに仕事の遅れは取り戻すから。

一緒に仕事をしてて、それがよくわかったから」