「エ?…貰ってもいいんですか?」
私の言葉に、笑顔で頷く。
「いつも、お世話になっているからねえ」
そう言ったおばあちゃんは、私にそれを手渡した。
「ありがとうございます」
「また、相談にのってね」
「もちろんです」
おばあちゃんは、自分の家に帰っていった。
私は貰ったホウレンソウに視線を落とす。
…まだ、土の着いた、取れたてのホウレンソウ。
思わず、ニコッとなった。
「…信頼されるっていいですね」
「・・・え?」
突然の言葉に、驚きつつそちらに視線を向ける。
…顔が、赤くなった。
・・・すぐ傍に、…大工さん、いや、博さんがいて。
「…もう、帰りですか?」
「はい」
「気をつけて」
「はい、・・・『博さん』は、まだですよね?
お仕事頑張ってください」
私はその場から小走りに逃げた。
…博さんなんて言ったら、気持ち悪がられたかも。
そう思うと、その場にいられなかった。
…私がいなくなるまで、博さんに見つめられていたなんて、
気づきもしなかったけど。
私の言葉に、笑顔で頷く。
「いつも、お世話になっているからねえ」
そう言ったおばあちゃんは、私にそれを手渡した。
「ありがとうございます」
「また、相談にのってね」
「もちろんです」
おばあちゃんは、自分の家に帰っていった。
私は貰ったホウレンソウに視線を落とす。
…まだ、土の着いた、取れたてのホウレンソウ。
思わず、ニコッとなった。
「…信頼されるっていいですね」
「・・・え?」
突然の言葉に、驚きつつそちらに視線を向ける。
…顔が、赤くなった。
・・・すぐ傍に、…大工さん、いや、博さんがいて。
「…もう、帰りですか?」
「はい」
「気をつけて」
「はい、・・・『博さん』は、まだですよね?
お仕事頑張ってください」
私はその場から小走りに逃げた。
…博さんなんて言ったら、気持ち悪がられたかも。
そう思うと、その場にいられなかった。
…私がいなくなるまで、博さんに見つめられていたなんて、
気づきもしなかったけど。

