「んっ!?」



その瞬間鼻からアルコール臭がフワッと抜けていくのと同時に、
喉が焦げるように熱くなったのを感じた。


もしかしてこれーー!




「おさ、け....?」





あっという間に酒が回り、
目の前がグルグル回って頭がクラクラ。


大の苦手な酒を何も知らず一気飲みしすぐに酔ってしまった私は、足からガクッと崩れ落ちてしまった。






「みちるちゃん大丈夫?」



驚いた先生は周りに気づかれぬ様、

とっさに座り込んで私の背中に腕を回し体を支えてくれる。



「す、すみません、体....が、ちょっと....」


頭がフラフラな状態では流石に自力ではとても...。



そんな姿を見た先生は、掴まって。と、私の腕を自分の肩にかけ、背中に回した手でおもむろに私の腰を掴み持ち上げて立たせてくれた。



「一先ず部屋を出ようか。変な騒ぎになったら大変だしね」




同感の私はこのまま身を先生に委ね、

ひっそりと会場を後にした。