ほぼ同時に言葉がぶつかれば数秒間の沈黙が流れる。
「え?違うの?ほら昨日寝る前にフィナンシェ美味しいよねって話して、私もフィナンシェ好きなんですって言ってから…」
先生はそう言いながら目を丸くさせ私の顔を覗き込んできた。
何とか私も自分の抑えきれなかった淫らな欲望を悟られないように何とか感情をコントロールしようとするも…。
「あ、あー!まさかまさか!!」
顔を赤面したまま口を一文字にし視線が合わないよう一点を見つめる私は既に後の祭り状態。
先生はその姿を見るとニヤつきながら茶化すように笑った後、ギュッと力を込めて再び背後から強く抱きしめた。
「オジサン、体力持つかなぁ…。自信ないなぁ…」
「別に何でもないって言ってるじゃないですかっ!もう起きます!起きるから離して下さいっ!!」
にんまりとしながら独り言のように態とらしく呟く先生に、
合わせる顔も無い私は半ば強引にその腕を振り切ろうとするも、がっちりロックされ身動きすらできない。
「みちるちゃんのそういう意地っ張りなとこ大好きだなぁ」
再び耳元で囁かれたと思ったら、ちゅと優しくキスをされる。


