こんなにも心も体も欲しいと感じた人は、初めてかもしれない。
「みーちるちゃん」
その時背後から感じた抱き締められる感触と肌の温もりの後、陽気な声が聞こえてきて、
ふと振り返ると先生が私を抱き締めながら見つめていた。
「だって好きなんだもんって、何が?」
「…別に何でもないです」
「ふぅん」
ジッと見つめられれば恥ずかしくて言いたいことも言えない。
私は照れた顔を隠す為その視線から逃げ背を向けたまま呟くも、
まるで私の本心などお見通しのような得意げな表情してにやけた先生。
「…好きってさ、当然――――」
先生の声が耳元から甘く囁かれれば、
ゾクゾクッと全身が痺れたように感度が強くなって、
胸の鼓動も一気に加速をつける。
―――あぁ、もう、それダメだって。
昨日も出来事が走馬灯にように巡ってきて、
体内の熱がどんどん上がって、全身が思い出したかのように疼く。
耳元から聞こえる先生の吐息すら今の私には刺激が強すぎて、
気持ちがもう…!
「せんせっ、あのっ」
「フィナンシェでしょ??」


