神楽先生には敵わない

「…つ、」


部屋の窓から差し込む眩しい朝日が顔に当たれば堪らず目をゆっくりと開けた私。


目の前に広がる白い天井をぼんやりと眺めた後、何気なく視線を隣に向ける。



そこには眼鏡を外しぐっすりと眠る先生の姿があった。



ーーあぁ、そうだ。

私昨日、先生と…!



昨晩の出来事を思い返すと寝ぼけていた頭が一気に覚める。


今まで体験した事のない大人のセックスはとても気持ち良くて、何度もイカされてしまった。

その上に私の知ってる先生とは、また違った顔を見せてきて思い返すだけで胸のドキドキがぶり返してきそう。



何度も好きと言われ、

何度も好きと言わされ、


何度も何度も…。



ーーあーっ、駄目だ。恥ずかしい、ヤバい!



堪らず先生に背を向け毛布を頭の上から被る。


自分自身も我を忘れたように先生を求めてしまった事に、
今更ながら凄い恥ずかしい事をしてしまったと、若干悔やむ。


「…でも、しょうがないじゃん…。好きなんだもん…」




好きだから欲してしまう、好きだから我慢できなくなる。



今までの想いがそこで爆発したかのように、

溢れ出して止められなかった。