****************撮影後、スタジオにて*************************************
「あ~ぁ~……………。」
先輩の隣で落ち込んでいるのは私。
だって……、監督から一回もNGもらっちゃったんだもん!!
「おい、一回くらい気にするなよ。
その一回だってお前がこけて転んだだけだろ。」
「そんっな簡単なミスがなければ0だったんですよ?
あれさえなければ……。」
「お前なぁ、完璧求めすぎだ。」
呆れたように言う先輩。
「………は?」
え、それって良いことじゃない?
「別に完全な完璧じゃなくって良いんだ。
完璧に近づけるのが面白いんだろ?」
「でも、完璧じゃないと認めてもらえません。」
だから完璧なお姉ちゃんは認めてもらえるんだ。
「じゃあ今のお前はなんで認めてもらえたんだ?」
「なんでって………なんでだろう?」
完璧じゃないのに。
「ほらな。別に完璧である必要は無いんだ。
それに………俺はお前の演技が完璧だったと思うけどな。」
「え………。」
「俺は、な!!」
照れたように言う先輩。
俺は……って、余計に嬉しくなるだけだよ。
「おい、笑うなっ。」
あれ?口が勝手に緩んでた。
でも………
「気持ちよく終わらしたいっていったの、先輩ですよ♪
ほら、だから笑顔笑顔。」
「う、うるせぇな!さっさと戻るぞ!!」
あーあー、照れたからって怒らなくて良いのに。
「はーい。」
さっさ進んでく先輩の後ろについていく。
…………が、
「ねえ、ちょっと良いかな?りまちゃん。」
その声に、足を止めた。
