なんで私が芸能人ッ!?







ドタバダっ!!




いそいでさっきまでいたスタジオに来る。




「……遅い。」




ですよねー、あはは。
走って戻るなり先輩のお小言。





「まぁいろいろあってですね?」




「いろいろってなんだ?」




「これが話すとなが『短く話せ。』」




うっ……。遮られちゃったよ。
これは怒っちゃったパターンですね?
時間に厳しいもんなぁ。





「相崎俊さんが知り合いだった?って感じです。」





「は?なんで?ちゃんと話せ。」




み、短く言えって言ったの先輩じゃん!!
しかもさらに機嫌が悪くなるって……はぁ……。




「小さいころお姉ちゃんについてった現場で迷子になったときに慰めてくれたんです。
だから、事情とかも知ってるし今の私が演技なことも知ってます。」




「ふーん。なんでも良いけど、もう行くぞ。打ち合わせが始まるから。」





これ絶対なんでも良いとか思ってないって。





「はーい……。」





トコトコ先輩についてくと、会議室っぽいとこに来た。





「おーい、皆揃ったか?」




と、聞こえたのは40代くらいの監督さんらしき人の声。
意外と優しそう?





「じゃあ、適当に座ってなー。」





指示に従い、相崎くんと私が前の方に座る。
その後ろに先輩と相崎くんのマネージャーらしき人。




「よし、これから携帯CMの打ち合わせを始める。
とりあえず、りまと俊は軽い自己紹介しとけ。」





自己紹介……?すれば良いの?





「相崎俊です。
精一杯頑張らせて頂きますので、今日はどうぞよろしくお願いします。」




戸惑ってる私をよそに、笑顔で自己紹介をしめた相崎くん。
さ、爽やか~~!!!




「ほら、りま。頑張れよ。」




相崎くんにボソッと耳元で囁かれ、顔が赤くなりかけた。
いけない。私は芸能人矢城りまだ。




「初めまして、矢城りまです。
わからないことだらけですが、一生懸命やりたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします♪」




ニコッと満面の笑顔で自己紹介をする。
芸能人モード炸裂だ。




あれ、なんか皆顔が赤い。
……って、せ、先輩も!?ちょっと赤くなってるよ?大丈夫?





「え、えーとまず設定はだな………」




………………?
なんでそんな焦ってんの?





そんなこんなで打ち合わせが始められた。