「はーっ。やっと終わった~!あっ、もう目を開けて良いわよ。」
藤峰さんの声を聞き、ほーっとして目を開ける。
目を開いた先にいたのは私の知らない人で、あとからすると相当バカなことを藤峰さんに聞いてしまった。
「あのー、すいません。この人って誰なんでしょうか。」
そういって私の前にいる人を指差す。
「はぁぁあ!?りまちゃん、あなたねぇ……。
あなたの前にあるモノは何?」
えっ……なんか呆れられちゃったよ?
っていうか私の前にあるモノってこの人じゃ……。
ん?モノ?モノって物??人じゃなくて?
……私の前にあるものと言えば、
「鏡?」
「ええ 、鏡よ。
じゃあ、あなたの前にある鏡の中に写っているのは?」
え?私の前にあるんなら私が写るものだよね?
…………あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!!!
ってか、
ええええええええぇぇぇぇぇえええ!!??
「すいません、藤峰さん。
もしかしなくても、この中にいるちょっと可愛い人って………私、ですか?」
「それしかないじゃない。」
た、ため息までつかれてしまった。
だって、社長さん、先輩、ついでに近く通った人にまで驚かれてしまったほどの残念……自称普通顔の容姿だよ?
それが……なにこの前に写ってる人!!
ちょっと自惚れかもだけど可愛いよ!!
目もでかくなってるし、ほっぺはピンク!唇プルプルじゃないかっ。
しかも、こんだけ可愛くなっててナチュラルメイクってか超薄化粧にしかみえないよ!?
「藤峰さん、ててて天才!!」
天才TVくんというものに出た方がいいよ!
「え?何?よくわからないけど、ここはありがとうで良いのかな?」
「いえいえっ、こちらの方がありがとうです。」
「………ごめん、ついていけないわ。」
メイクでこんな変わるんだぁ……。
すごい、ほんと全然私に見えないよ。
これならちょっとは自信もって芸能界いれるかな?
「ま、良いわ。それよりオフィスにいきましょう?今ごろ藤堂社長達が待ちくたびれてるんじゃない?」
「はい!!」
ちょっとは見直してもらえたら良いな♪
あっ、戻るときは芸能人モードだっけ。
………私は芸能人!!
オフィスへゴー!
