なんで私が芸能人ッ!?



*****************化粧室?にて***********************************


「よし、じゃありまちゃんそこ座ってー。」


藤峰さんに連れてこられたのは化粧室?のようなところ。
壁に鏡がバーって貼ってあって(洗面台にあるような)、その鏡の下に机替わりの板?が出ている感じ。
その後ろにもロッカーやら、化粧道具やら机やらが置いてある。


イスは所々にあったが、藤峰さんが指したのは鏡があるとこの机についている椅子だった。


私は大人しく指示に従う。
それより、メイク終わったら芸能人のりまを自分に入れなくちゃなんて考えながら。


「うわー、りまちゃんってほんとに肌綺麗ねぇ……。
ひまちゃんのメイクはしたことないからわからないけど、並みの芸能人より全然良いわ。
やっぱり、肌のお手入れとかしっかりしてるの?」


「えっ………。」


初めて容姿について褒められてすごく嬉しい。
でも、それと同時に芸能界って場所はお姉ちゃんだけじゃなくすべての人と比べられる世界なんだと思って複雑になった。



「いえ、毎晩洗顔するだけです。」


それに、正面にいなかったから薄れていた人に対する恐怖、緊張が話しかけられることで強くなる。


「……なんか大丈夫?りまちゃん。顔がすっごくこわばってるんだけど……。」


「え…………。」


そんなに顔に出ていたのかと思い、顔をあげて鏡をみると自分でも驚くほどこわばっていた。


「ふふっ、そんなに緊張しなくて良いのよ?大丈夫だいじょーぶ。
あっ、ちょっとこの香水嗅いでみる?すっごい良い香りでリラックスできるかも。」


そういってぽんっと藤峰さんがおいてくれた香水からふわぁ~っと香りが漂う。



香水の香りは確かに緊張がとれて、眼鏡をしてるときのような安心感ができた。
いや、たぶん藤峰さんの優しさに触れて恐怖が薄れただけなのかもしれないけど。
こんな簡単に心が変わるほど私は単純だったかな?



私は心が落ちついてきて、小さくすーっはー…って深呼吸をする。
そんな私の様子を見て、藤峰さんが話しかけてきた。