***************放課後、りまの教室2-Aにて*************************************
「月末にある、高等部との交流会について話すぞー。」
若いイケメン…らしい担任、村本知也先生が喋ってるHR。
この学園で毎年5月末にやる高等部との交流会、その名も楼藺学園交流会についての話だった。
折角高等部と中等部があるんだから、仲良くなる機会を作ろうってことで出来たこの交流会。
高等部と中等部、ランダムで当たったクラス同士でなんか企画して遊ぶの。
例えばクイズ大会とかのゲーム?とか、バスケとかのスポーツ、雑談とかね。
けど…文化祭だって中高合同だし要らないと思うんだよなぁ。
「重要なところから話すとだな、2-Aは3-Dと当たることになった。」
当たるって試合じゃないんだけどね。
そこまで重要じゃないし………
「きゃあああああああああ~~~~!!!!!!」
って、なんでそんな女子の悲鳴?
先生が3-Dと言った瞬間に響いた、女子の悲鳴。
………あれ、藤堂先輩のクラスってどこだろう?
「ね、りま。」
小声で話しかけてきたのはもちろん羅奈ちゃん。
同じクラスで前の席だから超ラッキーなんだよね!!
あ、でも………なんか嫌な予感。
「うん?」
「來様と相馬先輩がいるクラスと当たるなんて、すっごくラッキーだね!!!!」
は?今なんと?
そういえば、羅奈ちゃんの顔は興奮MAXであるかのように輝いていた。
「あっ、もしかして言ってなかった?
來様と相馬先輩は3-Dなんだよっ。」
えええええええええぇぇぇぇぇぇぇっっ!!!!!!!
「き、きいてないよ!?なんで藤堂先輩のクラスと当たるの!?」
あ、だから女子がこんなに騒いでいるのか。
………………じゃなくて!!!!
藤堂先輩と関わるなんて……
「ん?運が良かったんだよ、きっと。」
いつ秘密がばれるかわかったもんじゃない!!!!
っていうか、運が良いと思っているのはミーハーなあなただけですよっ、羅奈ちゃん!!
「運は良いけど……女子はやっぱうるさくなるね。
今もずっと悲鳴上がってるし。そろそろ静かになっても良くない?」
もとい、女子全員でした。
こうしてみると、羅奈ちゃんは冷静に今の状況分析してるだけまともなのかな?
「きゃあああああああ~~~~!!!!!!」
うん、うるさいね。
耳を塞ぎつつ、月末の交流会についてため息を漏らすりまだった。
