だんまりを決め込む私を見かねた羅奈ちゃんが助け船。
「あのっ、藤堂先輩と相馬先輩ですよね!
この子はちょっと人見知りで……。
申し訳ありませんが、失礼さしていただきます。」
そういって私の腕を引っ張り歩く。
「えっ、ちょっ……!!!」
先輩が止めようとするが、スルーの方向で。
申し訳ないとは思うけど、この後の私の身の方が大切なんですよ。
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しばらくして羅奈ちゃんにつれてこられたのは裏庭。
ここもすっごいお花とかが綺麗で気持ち良いの!!
しかもここの雰囲気にぴったりな椅子とか装飾とかあるわりに人があんま来ないからかなりの穴場。
さっそく椅子に座る私と羅奈ちゃん。
「あぁー、つっかれた~。
せっかく來様と相馬先輩に話せたっていうのに、りまのおかげであんなことしか喋れなかったー。」
うっ………
「ご、ごめんなさい……。
ていうか、相馬先輩って?」
「えっ、りま知らないの!?」
なんか…デジャヴ?
それにしても、逆になんで羅奈ちゃんは知ってるの?
たしか学年すらも違うよね?
「……うん。」
「えーっ!!あっ、でも來様のことすら知らなかったのに、相馬先輩のこと知ってたら逆におかしいか。」
「……は、はあ。」
「相馬先輩はね、藤堂先輩に次ぐ校内2位のモテ男!!
チャラ男好きな女子に大人気なんだって。
そんで來様の親友で、家は超高級フランス料理店だから超セレブ!
まあ、來様の方がすごいんだけどさ。」
へー、チャラ男かと思ったらなんかすごい人だったんだ……。
ていうか……なんか藤堂先輩の時より熱弁してる気がするのは気のせい?
いや……來様のときもすごかったな。
羅奈ちゃんってミーハーだったの?
意外な?発見をしたりまだった。
