なんで私が芸能人ッ!?








*******************お昼頃、教室にてりまと羅奈*******************************







「りま~、今日どこでお昼食べる?」








「んー、朝お姉ちゃんが出てきて弁当作り損ねたから食堂いってなんか買う。」








なんだろ、楼藺学園の食堂は食堂と購買が合わさった感じなんだよね。
ちなみに私は弁当を作ったり作らなかったり。
だいたい超簡単なもので済ませちゃう。








「おっけー、そんじゃ混む前にいきますか。」







「多分もう混んでるよ?」






「そういうことを言わないの!!」






「……………。」






ごめんね羅奈ちゃん。
何て反応したら良いのかわからないんだ、なんとなく。







ガラガラガラッ。







羅奈ちゃんが食堂のドアを開ける。
食堂はすっごい広くて、ドアから空いてる席に行くのも一苦労。
まあ、今日は先にパン買うんだけどね!!






そんでパンを選んでお会計的なとこに並ぶ私と羅奈ちゃん。
案の定食堂は混んでるわけで、たまに人とぶつかったりする。







「あー、ほんと人多いよねぇ。まあ売ってるものはおいしいけど。」







「そうだね。でも売ってるのはただのコンビニに売ってるようなパンっていうね。」






「おーい、りまちゃん?それを言ったらこんなに並んで買う意味ですよね?」






「いや、おいしいだけで並ぶ意味になると思うよ?
あ、これおいしそ『ドンっ』うわっ………。」







………痛くないけど痛いって言いたくなる……。
っていうか誰かとぶつかったんですけど。
いや、さっきたまに人とぶつかることがあるっていったけどさー。






あくまでたまにだよ?
なのに人にぶつかるとか………。







しかも今気づいたけど、ぶつかった私が突っ込んだせいで倒れたっぽい棚があるってどういう事でしょうか。







はー……。これをもとに戻すってなかなか骨ですよ。
ていうかぶつかったのっていったい誰すか?
まあぼーっと商品見てた私も悪いとはいえ、なんか言ってくれてもいいなーって思うんですけど。








「うおっ、ごめん!!大丈夫か!?」








そんなことを思ってたら後ろから謝罪の声が。
なんとなく羅奈ちゃんの目が輝いて見えるのはおいといて。
後ろを振り返ってみるといたのはチャラそうな男。








誰っすかね?
いやまあ、校内の人間ほとんど知らないから知らないのは当たり前なんですが。
とりあえず、謝っとけってやつ?








「い、いえ、こちらこそ、ぼーっとしてて……ごめんなさい……。」







あー、やっぱ冷静なつもりでも初対面の人とかってうまく喋れない……。
この対人恐怖症的なやつ、どうにかなんないかな。
知らない人と会話とかほんと無理だし……メガネなかったら誰とも目を会わせられないんですよ。








これで芸能界って、無謀だよね。
ほら、私だってちゃんと芸能界のこと考えてるんですよ?








「おい、海斗!!何やってんだよ、お前。」







いきなり聞こえた声。
なんか……、聞き覚えあるのは気のせい?
まわりからなんか悲鳴もするんですけど……。







もともとざわざわしてたなんて、絶対に気のせいだよね!!!