「そっか、だよね!!そだっ、今度一緒に出掛けない?」
少し揺れた「ごめんね」とでもいっているような目。
お姉ちゃんはお父さんもお母さんもお姉ちゃんのことしか見てないのに 気づいてる。
それでも、なにもできないことに謝ってるんだ。
「お出掛け!?やったー!!!
あ………でも、私芸能界入ることになったから、予定合わないかも……。」
「えっ!?りまが芸能界!?うそっ、どういう風の吹き回し!?ってか社長からなんも聞いてないんだけど!!」
「ごめん………お姉ちゃんと、違う事務所なんだ……。」
「違うとこ?」
「うん、事務所の名前聞いてないけど、ライバル事務所だって。」
「じゃあ、sole?」
「よくわかんないけど、藤堂財閥の御曹司さんからスカウトされたよ。」
「えっ、御曹司直々に!?まあでも藤堂財閥ってことはsoleだよね。」
「かな?」
「そっかー。なんでりまがその話を了承したのか不思議だけど、良かったじゃん!!」
えっ………。
「怒らないの?ライバル事務所なのに。」
「そりゃさびしーけど、りまが自分の道をすすんでくれたわけだし。
それに、私のとこのRoulinは楼藺財閥の子会社だからライバルだけど仲は良いんだよ?
藤堂財閥と楼藺財閥の仲が良くて、楼藺財閥が藤堂財閥に入ることになるってのは知ってるよね?
だから好戦的手みたいな、まさにライバル事務所?っつーことで仲良いんですよ。」
うん、なんかニュースで楼藺財閥が藤堂財閥の子会社に!?とかやってたね。
けど服従って訳でもないらしくて、楼藺財閥の立場も強いらしい。
どっちかっていえば合併かな?形は子会社だけど。
つまりは、藤堂財閥と楼藺財閥は仲が良いらしいってことで。
全部ニュースで知ったんですが。
ん?今更だけど、だから藤堂先輩も楼藺学園にいるのかな?
…………ま、どーでも良いや。
